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ブラック企業大賞2015の受賞・ノミネート一覧のまとめ

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ブラック企業を社会から撲滅するために大事なことはブラック企業と名指しされた企業を忘れないことです。ブラック企業大賞の2015年の受賞企業・ノミネート企業一覧をまとめます。

ブラック企業大賞とは

ブラック企業大賞という表彰が毎年年末に行われています。

ブラック企業大賞とは、ブラック企業による被害をなくすために、人権侵害的な労働環境をつくっている企業をノミネート・表彰しているという目的を掲げ、2012年から有識者により行われているものです。

ただ、一時期のようにあまり大きな話題になっていない印象があります。

企業の広告費で成り立っているようなマスメディアが積極的に報道しないという事情もあるのでしょう。特にブラック企業大賞2016の受賞企業には、天下の「電通」も入っていましたし。

また、NHKは企業の広告費と無関係ということもあって、これまで積極的にブラック企業問題を報道していましたが、自らが2017年に受賞してしまったことで、急に沈黙を守っています。

メディアは日頃から説明責任を果たせと国や企業に追求しているわけですが、自らの説明責任は果たす気がないようです。他人に厳しく、自分に甘い姿勢には呆れるばかりです。

日本人は熱しやすく冷めやすいと言われます。

  • ほとぼりが冷めるまで大人しくしておけばいい
  • どうせ一時期ネット上で騒がれていてもすぐにみんな忘れるよ

こんなブラック企業を許してはいけません。

我々市民にできることは限られています。ただ、ずっと忘れず、定期的にチェックすることはできます。大事なことはブラック企業大賞の受賞企業を忘れないこと、そして定期的にチェックし続け、労働者・消費者としてNoを突きつけることです。

ブラック企業大賞2015の受賞企業

それでは、「第4回 ブラック企業大賞2015 ノミネート企業発表!」を引用して、ブラック企業大賞2015の受賞企業・ノミネート企業を紹介していきます。

  1. ブラック企業大賞:株式会社セブンイレブンジャパン
  2. WEB投票賞:株式会社引越社関東(アリさんマークの引越社)
  3. ブラックバイト賞:株式会社明光ネットワークジャパン(明光義塾)
  4. 特別賞:暁産業株式会社
  5. アリ得ないで賞:株式会社引越社関東(アリさんマークの引越社)

ブラック企業大賞:株式会社セブンイレブンジャパン

セブンイレブン・ジャパン(本社東京都千代田区、鈴木敏文代表取締役会長兼CEO、井阪隆一代表取締役社長兼COO)は、日本国内に1万6,319店(2015年度)を展開、国内チェーン全店で4兆円超を売り上げる日本最大手のコンビニエンスストアチェーンである。

2013年8月、同社のフランチャイズに加盟する店主4人が、販売期限が近い弁当などを値下げして売る「見切り販売」の権利を同社から妨害されたとして損害賠償を請求していた裁判で、東京高裁は妨害の事実を認め、セブンイレブン側に計1140万円の支払いを命令。14年10月に最高裁が本部、加盟店双方の上告を棄却したことで判決確定した。セブン本部による見切り販売妨害については09年に公正取引委員会が、独占禁止法が禁じる「優越的地位の濫用」に当たると認定し排除命令を出していた。

「見切り販売」に代表されるセブン本部の不当な経営圧迫に対し、加盟店主らは09年に「コンビニ加盟店ユニオン」を結成して団体交渉を要求。同社は「加盟店主は労働者ではない」と主張し団交拒否してきたが、14年3月には岡山県労働委員会が加盟店主らの労働組合法上の労働者性を認め、救済命令を出している。

昨今、学生アルバイトを正社員並みに、しかも学生生活に支障きたすほどの低待遇で使役する「ブラックバイト」が社会問題化しており、コンビニバイトはその代表的な業種である。コンビニ本部各社はこうした問題の責任は個々の加盟店店主らにあるとして自らの責任を否定してきたが、業界にブラックバイトが蔓延るのは、本部が加盟店主らから過酷な搾取を行い、そのしわ寄せが学生アルバイトに及んだ結果であるとも言える。こうした構造はコンビニ各社で共通するものだが、セブンイレブンは業界の圧倒的強者であるほか、日本にコンビニフランチャイズを定着させた先駆者でもあり、業界内における責任も役割も大きく、そして、前記事件がコンビニ業界の構造を示す象徴的な事件であるといえることからノミネートした。

株式会社セブンイレブンジャパンがブラック企業大賞を受賞したわけですが、多くのブラック企業ですら真っ青になるような実態が最近明らかになっています。

値下げすら妨害し損害賠償を請求(裁判では本部負け)、その一方で団体交渉拒否(県労働委員会で本部負け)。お金は本部のもの、厄介ごとは加盟店の問題というご都合主義の徹底ぶりは尊敬の念すら覚えます。

ブラックバイト問題が大きくなっていますが、アルバイトから搾取しているのは確かに加盟店主です。しかしその加盟店主から徹底的に搾取しているのがセブンイレブンジャパンの本部です。

本部が「加盟店主からの搾取を緩和する、だからアルバイトからの搾取を止めよ」と言うのが筋でしょう。

WEB投票賞・アリ得ないで賞:株式会社引越社関東(アリさんマークの引越社)

引越社関東は、「アリさんマークの引越社」として全国で営業展開する引越による荷物の運搬等を業とする企業である。引越社関東のほか、株式会社引越社、株式会社引越社関西などのグループ会社で事業を行っている。従業員数はグループ全体で3,965人(平成26年5月末時点)、グループ総売上は273億円(平成25年度)である。

引越社関東は、同社従業員で元は営業職であったA氏をシュレッダー係に配転するなどしていたところ、2015年8月、突如としてA氏を懲戒解雇し、その懲戒解雇の事由を「罪状」などと記載し、A氏の顔写真を入れた書類(罪状ペーパー)を作成、これをグループ内の全国の店舗に掲示した。さらに、同社は同様の文面を従業員に送る社内報にも掲載し、これをグループ会社の所属従業員に送付した。 A氏が懲戒解雇の無効を訴えて東京地裁に仮処分を申立てたところ、同社はすぐに解雇を撤回し、復職を命じた。ところが、A氏が出社すると「罪状ペーパー」とされた書類が社内に多数貼り出されており、さらにはA氏の顔写真と「北朝鮮人は帰れ」などの記載のある書類までも貼り出されていた。

A氏の所属する労働組合(プレカリアートユニオン)の抗議行動に対しては、同社幹部らが同労組の関係者に対し、「おい、こらぁ!」「なにしとんねん、われえ!」「言うてみい、こらぁ!」などと尋常ではない迫り方をするなどした。なお、この場面をおさめた動画が話題となり、you tubeで190万回以上再生されるに至った(10月26日時点)。

同社に対しては、A氏からシュレッダー係への配転無効の裁判が起こされているほか、同社が引越荷物の破損等に対する損害を従業員に全て負わせて給与から天引きしていたことから、全国各地でこれを取り戻す裁判が起こされている。

他にも、同社は、採用基準に人種差別、部落差別と疑われる基準を持っていることがA氏や元従業員らから告発されている。

同社は「アリさんマークの引越社」として赤井英和氏を起用したテレビCMも多く行っている有名企業であるにもかかわらず、上記の通り労働者や労組に対する激しい対応が明らかになったため、ノミネートするものである。

シュレッダー係、顔写真を入れた罪状ペーパーの作成・グループ内の全国の店舗に掲示、社内報への掲載・グループ会社に送付と、常人には理解できないブラック企業です。

地裁に仮処分を申し立てられたすぐに解雇撤回、復職を命じた点は、自分たちがおかしいことを最初から知っていたようですが。

ただ、その後もすぐに嫌がらせをするなど、一体何をしたい会社なのか・・・もしかしてブラック企業大賞を狙っているのでしょうかwww

こんな問題を起こしているにも関わらず、平気でウェブサイトに「オープニングスタッフ大量大募集」と掲載しているのはさすがです。また、相変わらずCMを見ますが、消費者としてこんなブラック企業にはNoを突きつけなければなりません。

ちなみに、この後もずっと嫌がらせをし続けていたようで、本当に2017年のブラック企業大賞を受賞しました(笑)

ブラックバイト賞:株式会社明光ネットワークジャパン(明光義塾)

明光ネットワークジャパンは、個別指導塾最大手・明光義塾を運営する企業であり、この10数年で塾・予備校産業の大きな部分を占めるようになった個別指導塾業界を牽引してきたパイオニアである。明光義塾は全国で教室数2137教室、生徒数13万6890人を数える(うち同社の直営教室は222教室、フランチャイズ教室は1915教室。2015年8月時点)。

個別指導塾では、講師アルバイトに対して、授業以外の業務に賃金が違法に払われない「コマ給」問題が蔓延しており、「ブラックバイト」の象徴となっている。明光ネットワークジャパンに対しても、ブラックバイトユニオン・個別指導塾ユニオンが、同社およびフランチャイズ運営会社の労働条件改善を求め、団体交渉を進めている。

2015年10月には、同社直営の宮城県内の教室に勤務する20代の学生講師アルバイトの申告にもとづき、賃金未払い(労基法24条違反)で仙台労働基準監督署から是正勧告が出された。同社では、授業に対する「コマ給」と、授業外業務に対して1日30分間分の手当が支払われていたが、授業の準備と生徒の見送り、報告書の記入、片付けなどで1時間を超える未払い労働が恒常的にあったという。同学生は「生徒のための仕事なのに賃金が払われず、納得いかなかった」と語っている。

また全国の明光義塾のフランチャイズ教室でも、今年8月には茨城、10月には埼玉、東京、大阪で、労基署の是正勧告が出されている。

明光ネットワークジャパンが運営する明光義塾は個別指導塾最大手であり、かつ、子どもに対する教育を行うことを業とするものであって、より高い遵法意識が求められるにもかかわらず、全国各地で労働局から是正勧告が出されていることから、ノミネートした。

現在、社会人経験がなく自らの身を守る知識の浅い学生をターゲットにしたブラックバイトが社会的問題になっています。

ブラックバイトといえば学習塾、特に明光義塾は「コマ給」問題で有名になりました。学習塾業界の大きな問題点は「子供のため」という魔法の言葉を多用し、アルバイトに犠牲を強いることです。

でも本当に得をしているのは経営者です。そんなに子供のために自己犠牲を厭わず時間をかけたいなら自らが行えば良いだけです。働かせたら給料を払う、当たり前のことをせずに「子供のため」という魔法の言葉でごまかすブラックバイトを許してはいけません。

特別賞:暁産業株式会社

暁産業(荒木伸男代表取締役社長)は消防自動車、消防用設備などの販売と保守点検を行う福井県福井市の企業である。同社ホームページによれば会社設立は1951年、従業員数は男性33名、女性11名の44名。

2010年12月、同社の保守点検部門で働いていた当時19歳の男性社員が、自宅で首をつり亡くなった。男性は高校在学中だった同年2月に同社でアルバイトとして働き始め、卒業後の4月に正社員として入社。 だが入社後は、直属の上司(リーダー)から「辞めればいい」「死んでしまえばいい」「相手するだけ時間の無駄」「もう直らないのなら、この世から消えてしまえ」などの暴言を執拗に投げつけられ、11月下旬には鬱状態に陥っていたと見られている。これらの暴言を含め、男性はリーダーからの指導内容を克明にメモに取るよう命じられており、この記録を証拠に福井労働基準監督署は12年7月、男性の自殺原因は上司からのパワハラであると認定した。

その後、男性の遺族は暁産業と上司らを相手取り、福井地裁に約1億1,100万円の損害賠償を求め提訴。会社側は全面的に否認していたが、同地裁は2014年11月28日、「典型的なパワーハラスメント」であるとして、会社と直属の上司に約7,200万円の支払いを命じた(15年9月16日に双方の控訴を高裁が棄却し、判決確定)。

暁産業は今回のノミネート企業中、事業規模からいえば最も小さい会社だが、パワハラ内容の陰湿性に加え未成年の労働者を自殺に追い込んだことの異常性、さらに悪質な違法行為の多くは無名の中小企業で起きていることも考慮し、ノミネートすることにした。

過去の受賞歴を眺めても、個人的に拍手喝采を送りたいと思ったのが、従業員44名の小さな会社である暁産業のブラック企業大賞・特別賞です。

日本の企業の99%は中小企業です。ブラック企業問題を扱うとき大企業がクローズアップされがちですが、ノミネート理由にもあるように「悪質な違法行為の多くは無名の中小企業で起きている」んです。

そして暁産業は、陰湿なパワハラ、19歳という未成年の若者を自殺に追い込だという異常な会社です。今でも採用を行なっているようですが、こういうのを厚顔無恥というのでしょう。

中小企業だからパワハラしたって誰も気にしないとタカをくくっている会社にはぜひ状況を改善していただきたいですね。

ブラック企業大賞2015のノミネート企業

惜しくも(?)受賞を逃したノミネート企業は以下のとおりです。

ブラック企業大賞を受賞したのはよりひどい企業というだけで、ブラック企業と有識者が認めたからこそノミネートされているのです。

入社するのは論外、そして消費者として利用し企業を間接的であっても応援すべきではありません。売上が下がれば企業の存続はできないのです。

  1. 株式会社フジオフードシステム
  2. 株式会社エービーシー・マート

株式会社フジオフードシステム

フジオフードシステムは、大阪や京都を中心に、「まいどおおきに食堂」や「串家物語」などの飲食店や居酒屋を運営する。同社は従業員の労働時間を改ざんし、長時間労働をさせて残業代を支払わなかったとして、今年8月、法人と当該店舗の店長など16名が労働局により書類送検された。

今年4月、厚生労働省がブラック企業対策として大阪と東京に「過重労働撲滅特別対策班」(通称 かとく)を設置して以来、大阪でははじめての書類送検となる。

各紙報道によると、従業員19人に対して月54〜133時間もの時間外労働をさせたにもかかわらず、割増賃金を払わなかった。またある店長は労働時間を改ざんしたことを「空気感でやった」などと話し、2人の従業員に関しては残業代も未払いだったとされている。従業員のなかには、長時間労働が原因で精神疾患をわずらい、仕事を辞めた人もいるという。 フジオフードシステムは、過去にも労働局からの是正指導があったにもかかわらず、改善が見られないとして今回の書類送検にいたった。 厚労省がブラック企業対策に乗り出して以来、大阪で初の書類送検、是正指導を受けても繰り返し長時間労働や割増賃金の不払いを続けていたため、ノミネートした。

労働局からの是正指導を受けても改善せず、労働時間の改ざんを「空気感」など他人事のように言ってしまう会社です。法人と当該店舗の店長など16名が書類送検されても懲りないんでしょう。

一般的な感覚なら指導を受ければ改善するし、有罪になりたくないので書類送検なんてされたくありません。ただ、ブラック企業ともなると、有罪になったとしても罰金だけで済むならいいやと思ってしまうのでしょうか。

だからこそこのサイトで繰り返し主張しているように、我々は消費者としてブラック企業と呼ばれるところを利用しない、売上に貢献しないための不買運動を地道に行っていくしかないとこの会社の態度を見ているとつくづく感じます。

株式会社エービーシー・マート

エービーシー・マートは、「ABCマート」名の店舗を全国で約800店を運営し、靴の専門店である。 ABCマートは、会社と労働者間で合意する36協定で定めた残業時間(79時間)以上の月97〜112時間を残業させたとして、労働基準法違反の疑いで、今年7月、書類送検された。

今年4月、厚生労働省がブラック企業対策として東京と大阪に「過重労働撲滅特別対策班」(通称 かとく)を設置して以来、はじめて書類送検されたケースである。

同社は、労働局から繰り返し是正指導されていたが、改善が見られなかったという。

7月2日発表のプレスリリースでは、再発防止のために労務管理システムなどで「全店舗でこのような問題が生じない体制を確立して」いると発表している。

各紙報道によると、現場は恒常的に人手不足。従業員を減らす一方、働く人には長時間労働をしいているという。なお、ABCマートは最高利益を16年連続で更新している。

厚労省がブラック企業対策に乗り出して以来、初の書類送検事案であり、36協定違反という極めて基本的な法規範に対する違法行為であることから、ノミネートした。

街中を歩けば必ず見る、誰もが知る有名企業のABCマートがブラック企業としてノミネートされています。

労働局から繰り返し是正指導を受けても改善せず、書類送検という大企業とは思えないずさんな対応です。

従業員を減らし、働く人には長時間労働を強いる、そして16年連続で最高利益を更新。社会はこんな会社を許していいのでしょうか・・・

参考:ブラック企業大賞の歴代受賞企業(まとめ)最新版

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