ブラック企業対策ガイド

ブラック企業に負けない社会を作るための情報提供サイト

ブラック企業大賞2017の受賞・ノミネート一覧のまとめ

作成日:

ブラック企業を社会から撲滅するために大事なことはブラック企業と名指しされた企業を忘れないことです。ブラック企業大賞の2017年の受賞企業・ノミネート企業一覧をまとめます。

ブラック企業大賞とは

ブラック企業大賞という表彰が毎年年末に行われています。

ブラック企業大賞とは、ブラック企業による被害をなくすために、人権侵害的な労働環境をつくっている企業をノミネート・表彰しているという目的を掲げ、2012年から有識者により行われているものです。

ただ、一時期のようにあまり大きな話題になっていない印象があります。

企業の広告費で成り立っているようなマスメディアが積極的に報道しないという事情もあるのでしょう。特にブラック企業大賞2016の受賞企業には、天下の「電通」も入っていましたし。

また、NHKは企業の広告費と無関係ということもあって、これまで積極的にブラック企業問題を報道していましたが、自らが2017年に受賞してしまったことで、急に沈黙を守っています。

メディアは日頃から説明責任を果たせと国や企業に追求しているわけですが、自らの説明責任は果たす気がないようです。他人に厳しく、自分に甘い姿勢には呆れるばかりです。

日本人は熱しやすく冷めやすいと言われます。

  • ほとぼりが冷めるまで大人しくしておけばいい
  • どうせ一時期ネット上で騒がれていてもすぐにみんな忘れるよ

こんなブラック企業を許してはいけません。

我々市民にできることは限られています。ただ、ずっと忘れず、定期的にチェックすることはできます。大事なことはブラック企業大賞の受賞企業を忘れないこと、そして定期的にチェックし続け、労働者・消費者としてNoを突きつけることです。

ブラック企業大賞2017の受賞企業

それでは、「第6回ブラック企業大賞2017 大賞・各賞発表いたしました」を引用して、ブラック企業大賞2017の受賞企業・ノミネート企業を紹介していきます。

  1. ブラック企業大賞: 株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西
  2. 特別賞:大成建設株式会社・三信建設工業株式会社
  3. 業界賞:新潟市民病院
  4. ブラック研修賞:ゼリア新薬工業株式会社
  5. ウェブ投票賞:日本放送協会(NHK)

ブラック企業大賞: 株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西

引越社グループは、引越社関東所属の男性営業社員をシュレッダー係に配転し、懲戒解雇をしました。懲戒解雇の理由を「罪状」などと記載し、男性の顔写真を入れた書類(罪状ペーパー)を、貴社グループの店舗へ掲示。さらに、貴社は同様の文面を全従業員に送る社内報へ掲載し、送付しました。

今年8月、東京都労働委員会はこれらの行為は、男性が労働組合(プレカリアートユニオン)に加入したことによるものであるとして、不当労働行為であると認定しました。また、東京都労働委員会は、貴社が労組へ加入した従業員らに対し、労組からの脱退を促す行為をしたとして、これも不当労働行為であると認定しています。

引越社関東は、2年前に開催された「ブラック企業大賞2015」において「ウェブ投票賞」「アリ得ないで賞」をW(ダブル)受賞しています。その際「ブラック企業大賞をエサに企業恐喝まがいの行為をし、金銭を要求することが真の目的なのかもしれない」などと、ウェブ媒体で副社長は事実無根の大嘘を述べ、恥を上塗りしました。

解雇撤回後も約2年にわたり、男性営業社員に終日シュレッダー業務を強いるなどの、人権侵害行為を続けた引越社グループ。その漆黒なるブラックぶりを早期に改め、貴社がまともな企業へ再生することを切に願い、ここに「ブラック企業大賞2017」の大賞を授与します。

受賞理由と別に、そもそも、なぜ株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西がノミネートされたのか、その理由は以下のとおりです。

株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西(以下「引越社グループ」という。)は、「アリさんマークの引越社」として全国で営業展開する引越による荷物の運搬等を業とする企業である。

引越社グループは、引越社関東所属の男性営業社員をシュレッダー係に配転したり、懲戒解雇したしりした。懲戒解雇においては、その理由を「罪状」などと記載して男性の顔写真を入れた書類(罪状ペーパー)を、引越社グループの店舗に掲示するなどした。さらに、同社は同様の文面を全従業員に送る社内報にも掲載し、送付した。今年8月、東京都労働委員会はこれらの行為は、男性が労働組合(プレカリアートユニオン)に加入したことによるものであるとして、不当労働行為であると認定した。また、東京都労働委員会は、引越社グループが労組へ加入した従業員らに対し、労組からの脱退を促す行為をしたとして、これも不当労働行為であると認定した。

また、引越社グループでは、今年3月、「組合への勧誘は悪徳マルチ商法への勧誘が本当の目的」との張り紙をした行為は不法行為であるとして、名古屋地裁により、50万円の支払を命じられている。

今回、大賞を受賞した「株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西」という名称は、馴染みがないかもしれませんが、「アリさんマークの引越の会社」です。

TVCMを積極的にしていますが、2年前の2015年にもブラック企業として受賞をしており、職場環境を一向に改善せず、懲りない会社です。

テレビの撮影に対して「なんやワレェ」と怒号を浴びせて、ヤクザみたいとネットで炎上した副社長がいる会社と言ったら思い出す方もいるかもしれません。

今回の受賞理由にも書かれていますが、その副社長は「ブラック企業大賞をエサに企業恐喝まがいの行為をし、金銭を要求することが真の目的なのかもしれない」とウェブ媒体で言っているそうです・・・

恫喝したり、恐喝まがいだと言ったり、一般の人はなかなか普段使わない言葉を使うあたり、やはり怖い会社です。

ウェブサイトを見ると採用募集をしていますが、絶対に入社してはいけない会社です。普段の会話で「なんやワレェ」と言われても平気な方は大丈夫かもしれませんが・・・

不当労働行為を認定され、裁判でも負けてるにも関わらず、ある意味、無敵の会社です。ブラック企業をなくすためには、消費者として利用しないという意識が大事だとこの会社を見ていると心底思います。

特別賞:大成建設株式会社・三信建設工業株式会社

今年3月、東京オリンピック・パラリンピックで使用するメインスタジアム「新国立競技場」の建設工事の現場で働く、当時23歳の男性が自死しました。この事案については新宿労働基準監督署が労災認定しています。

新国立競技場の建設工事は、大成建設株式会社が元請としておこなっており、その一次下請け企業である三信建設工業株式会社に男性は雇用されていました。男性が自殺する前の1カ月の残業は約190時間であった。この事件を機に、東京労働局は、「新国立競技場」の建設工事に関わる約760社を調査した結果、37社で違法な時間外労働が確認され、新宿労基署が是正勧告をしました。

東京オリンピックの施設を無理な工程で急がせていたことが、この痛ましい自死の背景にあります。人の死を招くほどの長時間労働は必要なのでしょうか? オリンピックの美名の下に若いいのちが失われた事実を私たちはけして忘れてはならない。よって、ここに「ブラック企業大賞2017」特別賞を授与します。

受賞理由と別に、そもそも、なぜ大成建設株式会社・三信建設工業株式会社がノミネートされたのか、その理由は以下のとおりです。

大成建設株式会社は、我が国有数の大手総合建設会社である。同社は、東京オリンピック・パラリンピックで使用するメインスタジアム「新国立競技場」の建設工事の元請け企業である。三信建設工業株式会社は、特殊基礎土木工事業(地盤注入工事、アンカー・斜面安定工事、地盤改良工事など)を業とする企業で、「新国立競技場」建設において、大成建設から地盤改良工事を請け負った一次下請け企業である。

今年3月、三信建設工業の新人男性社員(当時23歳)が自殺した。10月、新宿労働基準監督署は、男性の自殺は長時間労働による過労が原因の労災であると認定した。報道によると、男性が自殺する前の1カ月の残業は約190時間であったという。この事件を機に、東京労働局は、「新国立競技場」の建設工事に関わる約760社を調査した結果、37社で違法な時間外労働が確認され、新宿労基署が是正勧告をした。報道では、このうち、元請けや1次下請けの長時間労働が顕著で、労働局の担当者は「施工管理者が多く、現場作業後のデスクワークで長くなる傾向がある」と指摘しているという。新宿労基署は、元請けの大成建設にも、入退場記録を提供するなど下請け会社に労働時間の適切な把握を促すよう求め、行政指導を行った。

東京オリンピックは確かに楽しみです。

しかし受賞理由にあるように「人の死を招くほどの長時間労働は必要なのでしょうか? オリンピックの美名の下に若いいのちが失われた事実を私たちはけして忘れてはならない。」というメッセージを噛みしめる必要があります。

1か月の残業時間が約190時間というのは、週1日の休日があったとして計算すると、月26日の勤務、毎日約7時間の残業です。9:00 - 18:00の勤務としたら、毎日深夜1:00まで働いていた計算であり、異常としか言いようがありません。

新国立競技場を見る度に、23歳の若者が自殺するような会社によって建設されたという事実は消えません。

業界賞:新潟市民病院

貴院は2016年1月、当時37歳だった研修医を過労自殺に追いやりました。研修医が亡くなる前の残業時間は月平均で過労死ラインの二倍に相当する187時間、最大で251時間に及び、これは本年のノミネート企業中最多です。

この悲劇が新潟市の運営する公立病院で起きたという事実も、強調されるべき点でしょう。全国医師ユニオンが今年11月に公表した勤務医労働実態の調査結果によると、全国の勤務医のうち過労死ラインである月80時間を超える時間外労働を行っている医師は常勤医で4.9%、当直を行う常勤医で7.3%、初期研修医8.5%、後期研修医では18.9%に上り、このデータ通り近年、医師の過労死が多数報告されています。

さらに日本医療労働組合連合会(医労連)が2013年に実施した看護職員の労働実態調査調査では、全国の看護師の125人に一人が過労死ライン超えの働き方をしているとされています。人の命を救う医療・看護の現場において、その実務に携わる労働者たちの命が日常的に脅かされているなど、あってはならないことです。そこで貴院に対し「業界賞」を進呈し、これが全国の勤務医・看護師たちの労働環境が一日も早く適正化されるための、一助となるよう願うものです。

受賞理由と別に、そもそも、なぜ新潟市民病院がノミネートされたのか、その理由は以下のとおりです。

新潟市民病院は、1973年に設立され「人間性豊かな医療人の育成をめざします。」「患者さんに信頼される、ぬくもりのある医療をめざします」とうたう公立総合病院である。

2016年1月、37歳女性研修医が、長時間勤務が続いたことで睡眠薬を服用して自殺した。女性の月平均残業時間は187時間、もっとも長い月で251時間だった。報道によると、女性が時間外労働を48時間として申告していたことから、病院側は電子カルテの操作記録をもとに算出した残業時間を「…多くは医師としての学習が目的で、労働時間に当たらない」と弁明したという。亡くなる直前、女性は、「気力がない」「病院に行きたくないし、人とも会いたくない」ともらし始めたという。女性の夫は、「病院による殺人に等しい」と語っている。今年5月、女性の自殺は長時間労働による過労が原因として労災認定された。

最も長い月で残業時間が251時間、医師が自殺という事実を重く受け止めるべきです。

亡くなった医師の夫が「病院による殺人に等しい」という気持ちは痛いほどわかります。ブラック企業は殺人を行っているんです。

だからこそ我々はブラック企業に入社しないこと、そして消費者としても利用しないことによって、社会からブラック企業をなくすために頑張らなければなりません。

ブラック研修賞:ゼリア新薬工業株式会社

貴社は2013年5月、ビジネスグランドワークス社に委託し行っていた新入社員研修において、当時22歳の新入社員を精神的に迫害し、追い詰め、死に追いやりました。

過去のいじめ体験や、本当にそのような事実があったかさえ定かでない吃音について大勢の同僚の前で告白させたその研修内容は、貴社の業務をこなしていく上で全く必要のないものであり、無意味です。仮に意味があったのだとすれば、それは貴社が、従業員は使い捨ての道具でしかなく人格は不要とみなしていたがゆえに、従業員の自我を崩壊させる積極的な必要性を感じていた、という以外の理由は考えられません。これは許されざる人権侵害です。

一方で残念なことに、貴社以外の多くの企業もビジネスグランドワークス社、あるいは同種の別企業に新人研修を委託し、洗脳まがいの研修を実施してきた現実から目をそむけることもできません。そこで貴社に「ブラック研修修賞」を進呈し、これにより、従業員に人格を認めない貴社のような企業が少しでも減ることを願うものです。

受賞理由と別に、そもそも、なぜゼリア新薬工業株式会社がノミネートされたのか、その理由は以下のとおりです。

ゼリア新薬工業は医療用医薬品、一般医薬品のほか「ヘパリーゼ」など健康食品の製造販売を行う大手製薬会社である。同社では2013年4月にMR(医薬情報担当者)として入社した当時22歳の男性社員が、新人研修受講中の同年5月18日に自殺した。

同社の新人研修は人材コンサルタント企業ビジネスグランドワークス(以下、BGW)に一部委託されており、亡くなった男性はこのBGWの講師によって、かつて吃音だったことやいじめを受けていたことを大勢の同期の前で告白させられるなどした結果、「強い心理的負荷」を受け精神疾患を発症。言動に異常が見られるようになり自宅に帰された帰宅途中で自ら命を絶った。男性は亡くなる前「研修報告書」に、同僚らにいじめ体験を知られた際のショックについて書き記す一方、「本当の礼儀を身につけ先生(講師)を見返したい」などとも書いていたが、それにBGWの講師は、「何バカな事を考えているの」「いつまで天狗やっている」などとコメントしていた。男性の自殺は2015年5月に中央労働基準監督署が労災と認定。今年8月には遺族がゼリア新薬とBGW、BGWの講師らを相手取り、東京地裁に合計約1億500万円の損害賠償請求を提訴したことを明らかにした。

4月に入社した22歳の新入社員が5月に自殺してしまうような会社です。

過去のいじめ体験を同僚の前で告白させるような研修の意味が全くわかりません。「ビジネスグランドワークス」というのは悪評の多い会社のようで、講師に3日間延々と怒鳴られる続けるという口コミもありますが、ウェブサイトによると「効果の高い実践型研修」だそうです・・・

「ヘパリーゼ」ってCMで見たことがありますが、CMを見る度に、たった1か月で新入社員を自殺させた会社ということを思い出してしまいそうです。

ウェブ投票賞:日本放送協会(NHK)

貴社は、第6回ブラック企業大賞における一般市民からのウェブ投票において、3855票(ウェブ投票3848票、授賞式会場での直接投票7票)と、他企業と比べ圧倒的に多い票数を得ました。

これも貴社の労働者へのひどい仕打ちがインターネット等を通じ、全国に知られることとなり、多くの人たちからの批判が生まれていることの結果です。ここにウェブ投票賞を贈呈し、一日も早い改善を求めるとともに、貴社が今後より一層労働問題の報道に取り組むことを望みます。

受賞理由と別に、そもそも、なぜ日本放送協会(NHK)がノミネートされたのか、その理由は以下のとおりです。

日本放送協会は、放送法に基づき設立される放送事業を行う特殊法人である。

NHKでは、2013年7月、当時、31歳だった女性記者がうっ血性心不全で死亡した。2014年、女性の死因は長時間労働による過労が原因であるとして労災認定された。渋谷労基署によると、亡くなる直前の2013年6月下旬から7月下旬まで1カ月間の時間外労働(残業)は159時間37分。5月下旬からの1カ月間も146時間57分にものぼった。なお、遺族側の調査では、亡くなる直前の残業時間は209時間とされている。労基署は2013年に実施された都議選と参院選の取材で「深夜に及ぶ業務や十分な休日の確保もできない状況にあった」と認定し、「相当の疲労の蓄積、恒常的な睡眠不足の状態であったことが推測される」としている。当時、NHKは、記者について、会社の外で働く時間が長く労働時間の算定が難しいため、あらかじめ決まった一定時間を働いたとみなす「事業場外みなし労働時間制」を適用していた。NHKは、今年10月、女性の過労死事件があったことを公表した。遺族は、NHKの労務管理に不備があったために過労死が発生したとして、「人災である」としている。

これまで積極的にブラック企業大賞を取り上げていたNHKですが、自社が表彰される不名誉により、ピタッと報道をやめ、沈黙を守るところはその他の報道機関と同じです。

受信料は国民が払っているわけで、公務員と同様にもっと世間から厳しい目が向けられるべきですね。

ブラック企業大賞2017のノミネート企業

惜しくも(?)受賞を逃したノミネート企業は以下のとおりです。

ブラック企業大賞を受賞したのはよりひどい企業というだけで、ブラック企業と有識者が認めたからこそノミネートされているのです。

入社するのは論外、そして消費者として利用し企業を間接的であっても応援すべきではありません。売上が下がれば企業の存続はできないのです。

  1. 株式会社いなげや
  2. パナソニック株式会社
  3. 大和ハウス工業株式会社
  4. ヤマト運輸株式会社

株式会社いなげや

株式会社いなげやは、関東地方を中心に、2017年6月末時点で137店舗を出店するスーパーマーケットチェーンである。 同社では2014年5月25日、「いなげや」志木柏町店(埼玉県志木市)のチーフだった男性社員(当時42歳)が勤務中に突然呂律が回らなくなり救急搬送され入院。同年6月2日には仕事に復帰したが、同5日の夜に店の駐車場で倒れているところを客に発見され、意識が戻らないまま同月21日に脳血栓により亡くなった。男性の死は2016年6月にさいたま労働基準監督署によって労災と認定され、今年4月に遺族側代理人が会見したことで本件の存在が明らかになった。

代理人によると、亡くなった男性の発症前4か月前の時間外労働は96時間35分、発症前の4カ月平均で75時間53分に到達。ただこの店ではタイムカード打刻前・後のサービス残業が行われていたことが確認されており、上記以外にも「日・時間が特定できない労働時間」があったと推定されている。遺族は会社に対し1億5000万円の損害賠償のほか謝罪、職場環境改善を求めているという。

なお、いなげやでは2003年10月にも従業員が過労自殺し、のちに労災と認定されており、過労による死者が出たのは2度目である。

2003年に過労自殺、2014年に過労による脳血栓、10年の間にまったく職場環境の改善を行わない会社ということです。タイムカード打刻前・後のサービス残業があったのは悪質であり、我々としてできることは消費者として利用しないことでしょう。

パナソニック株式会社

パナソニックは家電業界では国内首位の総合電機メーカーである。

同社では2016年6月、パナソニックデバイスソリューション事業部の富山工場(富山県砺波市(となみし))に勤務する40代の男性社員が自殺。これが2017年2月に砺波労働基準監督署により過労による自殺であったと認定された。同労基署によれば、男性の残業時間は16年5月には100時間を超えていたという。

さらにこの過労自殺を端緒として始まった調査により、2017年3月15日には法人としてのパナソニックと幹部社員2人が、上記富山工場に勤務していた社員3人に対し最長で月97~138時間の違法な長時間残業をさせたとして、労働基準法違反の容疑で書類送検されている。同社は従前、仕事と育児の両立支援でトップクラスの実績を上げている企業として厚生労働省から「プラチナくるみん」の認定を受け税制優遇措置も受けていたが、この書類送検を受けて厚労省から認定を外されている。

なおパナソニック側は「雇用関係がない」としているが、同社の福井市の工場に勤務していた2次下請け会社の社員も2015年10月にクモ膜下出血により死亡しており、2017年1月に福井労基署により過労死と認定されている。

誰もが知る有名企業でもこんな状態ということに驚きです。

仕事と育児の両立支援でトップクラスの実績を上げている企業として認定を受け、税制優遇措置まで受けていた企業が、書類送検され、認定取消とは天国から地獄という状況でしょう。

大和ハウス工業株式会社

大和ハウス工業株式会社は国内最大手の総合住宅メーカーである。2017年9月、同社が埼玉西支社に営業職として勤務していた20代男性に違法な時間外労働をさせ、川越労働基準監督署から同年6月29日付で是正勧告を受けていたことが、男性が加盟する「ブラック企業ユニオン」の会見で明らかになった。

同社は2011年にも労働時間の管理に関して是正勧告を受けており、それ以降は一定の時間になると消灯して社員を帰宅させるなどの長時間労働対策を実施していた。

だが男性は、日中にモデルルームなどで住宅販売の営業をした後にも資料作成など多量の業務を課されており、これをこなすためにやむなく住宅展示場の事務所や営業車内で隠れて深夜まで残業していた。労使協定で定められた繁忙期の残業時間上限が月80時間であるところ、男性の残業時間は2015年5月には月109時間に到達。長時間労働の末うつ病になった男性は、2016年5月に退職を余儀なくされていた。

長時間労働対策を行っていたフリをして、社員は会社以外の「住宅展示場の事務所や営業車内で隠れて深夜まで残業」って。

こういう企業は意外と多く存在するのかもしれません。

ヤマト運輸株式会社

ヤマト運輸株式会社は国内最大手の宅配便事業者である。同社は、労働基準法への違反例が過去1年あまりに限ってみても数多く報じられている。

2016年12月には、神奈川平川町支店のセールスドライバー(SD)に対して残業代の未払いなどがあったとして横浜北労働基準監督署から是正勧告を受けたほか、2017年5月にはパート従業員の勤務時間改ざんと賃金の未払いがあったとして、同社西宮支店に西宮労働基準監督署から是正勧告を受けている。さらに17年9月20日には、博多北支店のSDに対し労使協定で定めた残業時間上限(1カ月95時間)を超える月102時間の残業を違法にさせていたとして、法人としての同社と、同支店の幹部社員2人が労働基準法違反の疑いで福岡地検に書類送検されている。

昔、ヤマト創業者の本を読んだことがあるのですが、その本の中では労働組合と多くの議論をして協調路線だった記憶があるので、経営者が変われば、こんな感じで真っ逆さまなんですね。

労働基準法への違反例が過去1年あまりに限ってみても数多く報じられ、幹部は書類送検までされるなんて悲しい状況です。

参考:ブラック企業大賞の歴代受賞企業(まとめ)最新版

企業の正しいクチコミ・評判をチェックする!

ブラック企業は人を使い捨てにします。精神的・肉体的にあなたを追い込んでいきます。うつになってしまったら正常な判断ができなくなります。だから怖いのです。

元気なうちから事前の情報収集、その中でも最も大事なのが企業のクチコミのチェックです。

昔は実際に入社しなければわからなかったことが、今の時代、実際に働いている人や過去に働いていた人のクチコミ・評判、さらには年収まで、しかも無料で調べることができます

とはいっても、インターネット上には誤った情報もたくさんあります。正しい情報が掲載されているサイト、例えば10万件の企業のクチコミ情報を企業別に掲載しているキャリコネ転職サービスは信頼できる情報が掲載されています。

登録が面倒? それは違います。登録制だからこそ信頼できる情報が集まっているのです。今すぐ転職したいという人でなくても、

  • 今の仕事・給料で良いのか?
  • 安くこき使われていないか?
  • 同業他社の給料はどうだろう?
  • 同業他社の方が給料は高いかも?

といったアンテナを常に張っておくべきです。

あなたがパートやバイトの場合でも同じです。ブラックバイト問題のように、ブラック企業は正社員以上にパートやバイトを使い捨てにします。

月給が1万円増えれば、年間12万円も収入が増えます。幸い今は人手不足です。給料を上げている会社は多く存在します。

行動しなければ何も変わりません。何より登録は無料です。まずは自社の待遇・他社の待遇、クチコミ、年収情報を調べることから行動してみませんか?

キャリコネ転職サービス