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ブラック企業すぎる学習塾の講師の実態・厚労省発表の離職率と併せて紹介

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カテゴリー: ブラック企業の特徴

テレビ出演している学習塾の講師もいるなど塾講師は人気のある職業ですが、塾業界はブラック企業の多い、有名なブラック業界です。

今回は、学習塾業界のブラックな悲惨な実態、学習塾業界で特有のブラックな手法を紹介します。

ブラック企業で有名な学習塾業界

ブラック企業という言葉が、一躍有名になったのは、ワタミをはじめとする飲食業界ですが、実は学習塾業界もほぼ毎年、ブラック企業として騒がれるほどのブラック業界です。

「ブラックバイト」という言葉を有名にしたのは明光義塾をはじめとする学習塾業界で、明光義塾は2015年のブラック企業大賞でブラックバイト賞を受賞しています。

参考:ブラック企業大賞の歴代受賞企業(まとめ)最新版

学習塾の離職率の過去5年の推移

厚生労働省が毎年発表している「新規学卒者の3年以内の離職率」によると、教育・学習支援業の過去5年の離職率は以下のように推移しています。

  • 令和元年発表:45.9%
  • 平成30年発表:46.2%
  • 平成29年発表:45.4%
  • 平成28年発表:47.3%
  • 平成27年発表:47.6%

参考までに、業種別の離職率で比較すると、第1位がブラック企業で有名な「宿泊業・飲食サービス業」の50.4%で、なんと教育・学習支援業は2位となっています。

すベての業種の平均離職率(大卒)で32.0%なので、学習塾の離職率がいかに異常かわかります。

学習塾がブラック企業になってしまう構造的な問題

飲食業のブラック企業ぶりは有名ですが、学習塾業界の方がある意味タチの悪い部分があります。

それは「生徒のため」という誰も反対できない魔法の言葉を掲げ、バイトや社員の自己犠牲を強いる構造です。

サービス残業をさせることで得をするのは学習塾の経営者だけですが、サービス残業という違法行為があっても「生徒のために頑張っている」と思わせ苦情を言わせないようにしているのです。

まさに、塾業界の人も「塾が「ブラック企業」になってしまう5つの理由と解決策【個人塾経営にっき】」の中で以下のように指摘しています。

ブラックバイトが辛ければ、やめれば良いんです。

ただ、教育という聖域には「子供のために」という魔法の言葉が存在します。もともと子供を教えることが好きで始めたアルバイト大学生や社員の方達ですから、この言葉に強く縛られてしまいます。

私がやめたらあの子がかわいそう…他のアルバイトの人たちに迷惑がかかる…みたいな感じです。責任感が強いほどこの呪縛が強くなります。

企業側も、「生徒のために」という文句を多用します。もっと頑張らなきゃ精神と、ブラック労働している人は偉い的な風習が生まれるのはこのためです。

学習塾のブラックな実態

ここからは、私の友人が経験した学習塾のブラックな実態の、まさにリアルな体験談です。

もちろん、すべての学習塾に当てはまるわけではありませんが、学習塾の離職率やブラック企業大賞を受賞した明光義塾の内容を見る限り、似たような状況がある気がします。

  • 今、君が辞めてしまったら一番困るのは生徒だ、君はそんなに無責任な人間なのか。

これは私の友人が実際に勤めていた学習塾のトップである塾長に言われた言葉です。

友人が働いていた学習塾の勤務状況を聞いていたときから、他の業種の普通の会社ではありえないようなブラックな実態でしたが、この言葉に、学習塾業界のブラックな状況がすべて示されています。

先ほどの言葉を、普通の業界に置き換えてみましょう。

  • 今、君が辞めてしまったら一番困るのは「顧客」だ、君はそんなに無責任な人間なのか。

確かに、顧客も少し困るかもしれません。でも無責任なのは退職する人ではなく、企業、今回で言えば、学習塾です。

塾長は自分の無能さを棚に上げて、退職する私の友人を無責任であると責任転嫁しているだけです。

夕方からの授業なのに午前中から出社

学校が終わってから生徒が来るため、学習塾の授業は夕方から夜にかけて行われます。

だからといって、出社が夕方からになるわけではなく、午前からの出社を求められます。

その理由は社内会議や授業の準備、ひどいときには学校前でのビラ配りなどもあります。

あれは受験シーズンだと寒い時期なので辛いらしいです。

授業が終わるのは夜中23時になる日もあるため、学習塾の勤務時間は長時間になりがちです。

休日出社もある

学校がない日曜や祝日は学習塾の稼ぎどきです。

特別講習をしたり、テストをしたり、自習室の解放をしたり、競合に負けないために積極的なサービスを行う学習塾だと、働く講師はたまりません。

長時間労働と休日出勤、友人の話を聞いていると、まさにブラック企業の典型であることがわかります。

残業代が出ない

そして、これが学習塾特有のブラックな部分ですが、授業以外の時間に対して給料を払いません。

友人の話では、コマ給問題が社会的に有名になり、きちんと残業代を払う学習塾も増えてきたようですが、今度は固定残業代制などを駆使しているようです。

固定残業代制はブラック企業御用達の制度ですけどね。

社員全員を取締役にして全ての労働法から規制から逃れる前代未聞の手法

ブラック企業の代表的な特徴が「残業代を払わない」ですが、残業代を払わない方法としてよく使われるのが「社員を管理監督者にする」という手法です。

しかし塾業界では、この斜め上を行き、関係者を大いに驚愕させた手法を行ったところがあります。

そんなとんでもない手法を行い残業代の未払いを続けているのが、関西で「類塾」を営んでいる株式会社類設計室です。

Yahooニュースにも掲載されている社員全員を取締役にしたら残業代は払わなくてもよいのか?~「類塾」を営む株式会社類設計室のやり方によると、この企業はなんと社員全員を取締役にしているそうです。

正社員というのは労働者であり、労働法によって保護されます。

しかし、取締役というのは労働者ではないため、労働法の対象にはなりません。残業代どころではなく、労災による補償もない、産休や育休も当然ない、こんな手法を利用しています。

そして、驚くべきことに、このYahooニュースの記事が書かれたのが2016年3月なのですが、その続報として2017年7月2日に毎日新聞が以下のように報じています。

大阪、奈良両府県で進学塾65校を運営する「類(るい)設計室」(大阪市淀川区)が講師らスタッフの大半を「取締役」に就任させ、残業代を払わなかったとして訴訟が相次いでいることが分かった。

登記簿上の取締役は6月現在で約400人。複数の訴訟で代理人を務める渡辺輝人弁護士(京都弁護士会)は「取締役とは名ばかりで、実態は従業員。会社は労働法規を守るべきだ」と訴えている。

登記簿上の取締役は6月現在で約400人・・・、1年以上経っても、全然懲りない塾です。こんなブラック企業からはさっさと逃げ出した方がいいですね。

参考:国が発表する離職率でわかるブラック企業が多い業種ワースト5

企業の正しいクチコミ・評判をチェックする!

ブラック企業は人を使い捨てにします。精神的・肉体的にあなたを追い込んでいきます。うつになってしまったら正常な判断ができなくなります。だから怖いのです。

元気なうちから事前の情報収集、その中でも最も大事なのが企業のクチコミのチェックです。

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  • 安くこき使われていないか?
  • 同業他社の給料はどうだろう?
  • 同業他社の方が給料は高いかも?

といったアンテナを常に張っておくべきです。

あなたがパートやバイトの場合でも同じです。ブラックバイト問題のように、ブラック企業は正社員以上にパートやバイトを使い捨てにします。

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