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国が発表する離職率でわかるブラック企業が多い業種ワースト5

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ブラック企業の大きな特徴の1つが離職率の高さです。離職率の高い業種とブラック企業が多い業種はほぼ一致しています。

ブラック企業には様々な特徴がありますが、国は「若者の『使い捨て』を行う企業と定義し対策を行なっています。

ブラック企業の特徴は、大量採用 → 大量使い潰し → 大量離職であるため、離職率が高くなります。

つまり、離職率が高い = ブラック企業の可能性が高いと言えます。

ブラック企業という言葉は、元々IT企業に勤める若者がインターネット上に書き込み始めたことが発端ですが、IT・情報サービス産業は近年急激に広がった業界であり、労働環境は極めて厳しいことで知られています。

そのため、ブラック企業の見分け方として離職率を確認することは大切です。

ブラック企業の多い5大業種

就職四季報には、企業ごとの離職率が掲載されていますが、残念ながら全ての会社は掲載されていません。

逆に言えば、法律による義務がないにも関わらず、離職率を公開している会社はブラック企業でないと言うこともできます

しかし、国は業種ごとの離職率を公表しています。すでに働いている方は、勤務先の業種の平均離職率がどの程度で自社はどうなのか、転職希望者であれば希望業種の離職率を確認しておきましょう。

業種ごとの離職率として厚生労働省は毎年「新規学卒者の3年以内の離職率」を発表しています。平成30年10月発表の最新の統計を用いて、離職率の高い順に並べたのが以下の5業種です。

  1. 宿泊業・飲食サービス業:49.7%
  2. 教育・学習支援業:46.2%
  3. 生活関連サービス業・娯楽業:45.0%
  4. 医療・福祉:37.8%
  5. 小売業:37.7%

なお、昨年のワースト5の業種は以下のとおり。離職率の高い業種は順位の変動はあっても状況は変わらないんですね。だからこそブラック企業の多い業種とも言えますが。

  1. 宿泊業・飲食サービス業:50.2% 2.生活関連サービス業・娯楽業:46.3%
  2. 教育・学習支援業:45.4%
  3. 小売業:38.6%
  4. 医療・福祉:37.6%

ワースト1位:宿泊業・飲食サービス業は2人に1人が3年以内に離職

離職率ワースト1は宿泊業・飲食サービス業。ここ数年ずっとワースト1です。

離職率50%というのは新卒の2人に1人が3年以内に離職するということです。いかに異常な状況な業種なのかわかります。ブラック企業大賞の常連業種と言えば、ワタミ、ゼンショー、すかいらーく、大庄などの飲食業界ですが、離職率のワースト1と同じです。

参考:ブラック企業大賞の歴代受賞企業(まとめ)最新版

そして、宿泊業・飲食サービス業は、年間休日数も他業種に比べて極端に少ない特徴があります。休みは少なく、離職率は高い。まさにブラック企業の王道を行く業種と言えます

参考:年間休日120日以下の会社がブラック企業と断言できる理由

ワースト2位:ブラックバイトで有名な学習塾

「ブラックバイト」という言葉を生み出し、前途ある大学生を食い物にしていたことで明光義塾は一躍有名になりましたが、学習支援業は離職率ワースト2位です。昨年は3位だったので上昇(下降?)してます。

やはり離職率が高い業種は、ブラック企業の業種と一致します。

ブラックバイト問題は、教え子を食い物にされていたことを知った一部の大学の先生が本気で怒ったことや、文部科学省・厚生労働省が共同で対策に乗り出したことも記憶に新しいところです。

労働者を使い捨てにするのがブラック企業ですが、その中でも社会の荒波に飲まれる前の知識不足の大学生を食い物にする業界と言えます。労働者になる前から使い捨てにするわけですから言語道断な業界です。

参考:ブラックバイトの定義と15の特徴

ワースト3位:接客の多い生活関連サービス業・娯楽業

生活関連サービス業とは個人の日常生活に関連するサービスを大きくまとめているため、イメージが湧きづらいかもしれませんが、主な業種は以下のようなものです。

  • 理容院・美容院
  • クリーニング店
  • エステ・ネイルサロン
  • 旅行代理店
  • 結婚式場・葬儀

主な娯楽業は以下のとおり。

  • 映画館・劇場
  • スポーツ関係(野球、サッカーなど)
  • フィットネスクラブ
  • 競輪・競馬
  • 雀荘、パチンコ店、ゲームセンター

利用者としては馴染みのある業種ばかりですが、そこで働いている人たちを見ると・・・職場環境が良いイメージはほぼないです。接客が多い業種ですし、土日出勤があるためシフト制になります。シフト制になると休暇を取りづらい雰囲気も生まれますし。

ワースト4位:医療・福祉

医療は病院、福祉は介護ですが、どちらも人手不足に悩んでいる業種です。

資格が必要な業種であるため、採用できる母数が少なくなる、給料を高くしないといけない、といった大変さがあることは理解できますが、離職率が高い理由にはなりません。

看護師や介護士の友人がいますが、結婚・出産したらとても働き続けられないと言ってました。高齢者の多い日本では絶対に必要な仕事なのですが、働いている人たちの個人の生活を犠牲にして成り立っていると思うと、働きたくはないですね。

ワースト5位:小売業

接客が多い小売業もやはり離職率が高い業種です。

生活関連サービス業・娯楽業と同様に、接客が多い業種ですし、土日出勤どころか24時間営業のスーパーなどが一時期増加しました。

最近は人手不足の影響もあって24時間営業を止めるスーパーもありますが、人手があればまた元どおりでしょう。

アルバイトの仕事も大変ですが、社員になると開店前の準備から閉店後までと長時間勤務を強いられるため「正社員にならない?」と声をかけられても拒否するアルバイトも多いようです。正社員が拒否される業種って・・・

顧客重視は理解できます。でも顧客に接するのは従業員です。顧客重視と同様に従業員重視をしないと生き残れない業種のはずです。

希望業種が離職率ワースト5だった場合

離職率ワースト5の業種には入社しないことを強くお勧めします

しかし、子供の頃からの夢がたまたま離職率の高い業種ということもあります。一例として学校の先生。私の友人に、学校の先生になりたいと子供の頃から夢を持った女性がいました。

彼女がバイトした学習塾はまさにブラックバイト・・・教師になったときの練習にもなると耐えに耐え、なんとか卒業し逃げ切ったと思ったのです。

夢が叶い、公立中学校で働き出したら、学習塾がホワイト企業に見えるほどブラックな職場環境だった・・・そして彼女は体調を壊し、結局学校の先生を辞めました。

私もブラック企業で働いた経験があります。退職を申し出たとき「誰かがやらなければならない仕事なんだよ」と上司に言われました・・・

申し訳ないですが働く人の人生が犠牲になるような仕事は、どんなに社会に必要だとしても、それは間違っていると思いませんか?

今回紹介した離職率の高い業種でも、ブラック企業と呼ばれないように一生懸命がんばっている企業はもちろんあるでしょう。ただ、離職率の高い業種 = ブラック企業が多い業種と考えて間違いはないです。

参考:ブラック企業の10の特徴と見分け方

企業の正しいクチコミ・評判をチェックする!

ブラック企業は人を使い捨てにします。精神的・肉体的にあなたを追い込んでいきます。うつになってしまったら正常な判断ができなくなります。だから怖いのです。

元気なうちから事前の情報収集、その中でも最も大事なのが企業のクチコミのチェックです。

昔は実際に入社しなければわからなかったことが、今の時代、実際に働いている人や過去に働いていた人のクチコミ・評判、さらには年収まで、しかも無料で調べることができます

とはいっても、インターネット上には誤った情報もたくさんあります。正しい情報が掲載されているサイト、例えば10万件の企業のクチコミ情報を企業別に掲載しているキャリコネ転職サービスは信頼できる情報が掲載されています。

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といったアンテナを常に張っておくべきです。

あなたがパートやバイトの場合でも同じです。ブラックバイト問題のように、ブラック企業は正社員以上にパートやバイトを使い捨てにします。

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