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ブラック企業の求人広告を見分ける10のポイント

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ブラック企業の求人広告には共通するフレーズがあります。ブラック企業の求人広告を見分ける10のポイントを紹介します。

ブラック企業は離職率が高いため、常に求人広告を出し、求人し続けなければなりません。そうしないと経営が破綻するからです。

ただ、ブラック企業の求人広告には共通するフレーズ、隠そうとしても匂い立つような独特な悪臭があります。

求人広告とは?

まず、知っておくべきことは、求人広告はあくまでも「広告」であるということです。

給料、勤務時間などが記載されていますが、その時点での予定です。そのまま労働条件になるわけでないため、信用しすぎてはいけません。

ここまでは普通の企業にも共通する話、そして凶悪なことにブラック企業は「求人詐欺」をします。

ブラック企業の求人広告の特徴 - 求人詐欺

ブラック企業問題を追及している今野晴貴さんが出版した「求人詐欺 内定後の落とし穴」で指摘しているように、実際の労働条件と全く異なる求人広告を平気で出します。

今野さんの記事「横行する「求人詐欺」の実情 これだけ厳しい措置に政府が乗り出した理由」にもあるとおり、とにかく騙して入社させれば会社の「勝ち」と考えるのがブラック企業です。

同記事の中でも例示されている、世田谷に本社を構える「グリーンディスプレイ」という会社は、ハローワークに「新卒正社員募集・試用期間なし・月平均時間外労働20時間」という求人を出していたにも関わらず、実際は、正社員ではなくアルバイトとして採用、月100時間以上の残業を強制していました。

正社員と書いておきながら実際にはアルバイトで雇用、これは誰が何と言おうと詐欺です。

しかも、この会社は「求人票を信じるほうがおかしい」と開き直ったような暴言を吐いています。

ブラック企業は求人広告に平気で嘘を書く、なぜなら本当のことを書いてしまうと誰も来てくれないから、このことを理解しておきましょう。

参考:年間休日120日以下の会社がブラック企業と断言できる理由

ブラック企業の求人広告に共通する危ないフレーズ

上記のとおり、ブラック企業の求人広告で給料、労働時間などの労働条件に関する部分は嘘ばかりです。

しかし、ブラック企業の求人広告には、労働条件以外の部分でブラックであることを見分ける独特の共通するフレーズ・特徴があります

そのフレーズ・特徴が以下のようなものです。このフレーズを見逃さないことがブラック企業を見分ける際には大事です。

  1. アットホームな会社です
  2. 優しい先輩が丁寧に教えます
  3. 若い社員が活躍する職場です
  4. あなたのがんばりを評価します
  5. ノルマなし
  6. 未経験者を優遇します
  7. 独立を支援します
  8. 夢を持っている方を応援します
  9. 急募、限定募集
  10. 残業はありません

よく見るフレーズかもしれませんし、こんなのどこの求人でも書いているのでは? と思ったかもしれません。

なぜ、これらのフレーズが危ないのか、いくつかに分けて説明していきます。ポイントは逆の立場で考えることです。

アットホームな会社です・優しい先輩が丁寧に教えます

なぜ会社は求人をしているのでしょう? それは以下のような状況にあるからです。

  • 業務が忙しく人が不足している、補充しないと社員がパンクする

つまり、アットホームな環境どころか人が不足し、業務でパンクしそうな状況になっている、職場は殺伐とした雰囲気になっていてこのままではまずい、だから求人しているわけです。

「アットホームな雰囲気だから君も一緒に働こう!」なんていう夢のような会社を期待してはいけません。人が不足しているのに、優しい先輩が丁寧に教えるわけがありません

採用担当者であれば、即戦力、自分で考えて動ける人が欲しいはずです。

きちんとした会社には研修制度があります。「優しい先輩が丁寧に教えます」といった抽象的で怪しげなOJTをアピールせずに、堂々と研修制度をアピールします。

若い社員が活躍する職場です

若い社員が活躍するというのは、創業間もない会社ならありえます。

ただ、創業から年数がたっているのにそんなフレーズがあれば、社員の離職が多いから若い社員しかいないのです。とてもじゃないけど離職率なんて言えない会社です。

あなたのがんばりを評価します

「あなたのがんばりを評価します」、普通の会社なら当たり前のことです。「働いてくれたら給料を払います」と言っているのと同じです。

アピールできる材料が何もないから、こんな当たり前のことを書いています。そしてきちんとした会社なら人事考課制度を持っていますし「人事考課制度あり」と書きます。

ノルマなし・未経験者を優遇します

逆の立場で考えるとわかりますが、本来なら会社側は、経験者で、ノルマを課してもこなしてくれるような人が欲しいのです。

でも誰も来てくれないんです。だから「ノルマなし」という言葉につられてしまう人、そして未経験者でも「とにかく誰でもいい」から入社して欲しい、どうせ使い捨てにするから構わない、と言っているようなものです。

独立を支援します・夢を持っている方を応援します

これも逆の立場で考えるとわかりますが、本来なら会社側は、優秀な人に残って欲しいのです。

入社前から、独立支援、夢を持っている方を応援などと美辞麗句を散りばめるのは危険です。

精神論を振りかざし、独立するつもりなら「血を吐くまで働け」「そんなことで経営者になれると思っているのか」などと、使い捨てにする気満々です。

ブラック企業の代表格であるワタミの創業者は以下の迷言を堂々と言っています。

僕の夢の設定というのはいつも決まっているんです。これ以上やったら鼻血が出て倒れるという所のもうちょっと上なんです。

ブラック企業では、鼻血が出て倒れてからが、本当の勝負のようです。恐ろしいことですね。

急募、限定募集

これもよく考えたらおかしいことがわかります。急いでいるのは企業です。

また限定○○というのは、限定セールのようにプレミア感を出して購入を急がせる広告の常套手段です。

「今、入社したら将来のコアメンバー」などと書いていることもありますが、これは管理職や役員になれるとは言っていません。

コアメンバー = 昔から働いている人、というだけです。ブラック企業だから人が定着しない。人がいないから今、入社すればコアメンバーになれますよ、と言っているだけです。

入社してくれれば誰でもいいというのが本音なんです。

残業はありません

電通の過労自殺をきっかけに、多くの普通の会社が残業を減らそうと努力しています。

それでも多少の残業があるのが普通の会社です。

普通の会社はできない約束はしません。「残業なし」なんてできない約束は書きません。

その会社のWebサイトを見てください。本当に残業なしなら、今の時代、大々的にアピールしているはずです。実際、本当に残業ゼロを実現して応募が殺到している会社はあります。

もしWebサイトに残業ゼロと書いていないのに、求人のときだけ残業なしと書いていたらまさに求人詐欺です。最初からだまそうとしているブラック企業です。

社員の写真がWebサイトに掲載されていない会社は危ない!

求人広告だけでなく、その会社のWebサイトもしっかりと確認しましょう。

特に、その会社で働いている従業員の写真、働いている実際の様子がわかる写真があるかは重要です。

ここまで説明してきたように、本当にアットホームな会社で、優しい先輩がいて、若い社員が活躍する職場であれば、その様子を写真でアピールするはずです。

フリーの素材を使った写真だったり、写真を掲載していないようなWebサイトということは、それらの言葉が嘘だからです。ブラック企業で疲弊している社員の様子なんてWebサイトに掲載できない、だから写真を載せていないんです。

求人広告を見極め、間違ってもブラック企業に入社しないようご注意ください。

企業の正しいクチコミ・評判をチェックする!

ブラック企業は人を使い捨てにします。精神的・肉体的にあなたを追い込んでいきます。うつになってしまったら正常な判断ができなくなります。だから怖いのです。

元気なうちから事前の情報収集、その中でも最も大事なのが企業のクチコミのチェックです。

昔は実際に入社しなければわからなかったことが、今の時代、実際に働いている人や過去に働いていた人のクチコミ・評判、さらには年収まで、しかも無料で調べることができます

とはいっても、インターネット上には誤った情報もたくさんあります。正しい情報が掲載されているサイト、例えば10万件の企業のクチコミ情報を企業別に掲載しているキャリコネ転職サービスは信頼できる情報が掲載されています。

登録が面倒? それは違います。登録制だからこそ信頼できる情報が集まっているのです。今すぐ転職したいという人でなくても、

  • 今の仕事・給料で良いのか?
  • 安くこき使われていないか?
  • 同業他社の給料はどうだろう?
  • 同業他社の方が給料は高いかも?

といったアンテナを常に張っておくべきです。

あなたがパートやバイトの場合でも同じです。ブラックバイト問題のように、ブラック企業は正社員以上にパートやバイトを使い捨てにします。

月給が1万円増えれば、年間12万円も収入が増えます。幸い今は人手不足です。給料を上げている会社は多く存在します。

行動しなければ何も変わりません。何より登録は無料です。まずは自社の待遇・他社の待遇、クチコミ、年収情報を調べることから行動してみませんか?

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